10/24 狐越街道〜大沼(県民の森)

a0099788_6534461.jpg


狐越(きつねごえ)街道
「ふれあい展望台」より




〜司馬遼太郎「街道をゆく 10 羽州街道」より〜



 道路は、山をめざしている。山の起伏に沿って蛇行し、途中、人家もまれである。狐越(きつねごえ)街道とよばれるのは、この人間とのかかわりの濃い動物がかつて多く棲んでいたか、それとも狐に化かされるハナシが多発した山道だったのか、ともかくも街道の名称としてはわるくない。





a0099788_6544573.jpg


県民の森「大沼」




a0099788_655559.jpg




a0099788_6561586.jpg


〜現地・説明板より〜

「大沼」の伝説

 虚空蔵山(白鷹山)の東のふもとに村木沢村があり、そこに与左衛門(よざえもん)という若い百姓がいた。この村は水の便が悪いので、箱根の明神さまに水をもらいに出かけた。その途中、おおぜいの子供たちにいじめられていた白ヘビを助けた。

 10日あまり歩きつづけ、やっと箱根の明神につき、水乞いの願をかけた。すると明神は、自分の召し使いのヘビを助けてくれたお礼に、沼のできる水の種をさずけた。与左衛門は水の種の入った2本の徳利をフジつるで結び、サクラのえだにゆわえつけ、村に帰った。

 うっかり足にひっかけて、1本の徳利から水が流れた。これが大沼。残りの一本は、山の中のあちこちにまいた。これが、荒沼・コケ沼など白鷹47沼になったといわれている。



a0099788_6564594.jpg


大沼を周遊できるコースがある。



a0099788_6572314.jpg


「みこくぼ沼」




a0099788_6595756.jpg




a0099788_701792.jpg




〜司馬遼太郎「街道をゆく 10 羽州街道」より〜



 途中、左側の谷が大きくひろがって、眼下に秩序正しく農家が点在している箇所にきた。地図では、中山という地名になっている。右手が白鷹山である。

 立ち止まって村を見下ろしていると、背後に東京から来た青年が立っていた。作ったみたいに美しい村ですね、と青年にいうと、かれも感心してくれて、「なるほど、作った村ですか」といった。



 狐越の山河は、予想したとおり、東北の自然がもつ独特のしじまをいまなお秘かに保ち残しているようで、途中、飽くことがなかった。

 山が果てるころ、急に眼下に山形盆地を見下ろすことになる。野ひろく、その野の涯(はて)には蔵王の連山がそびえている。野の一部に白い建物が密集して山形市の市街地がひろがっており、自然と都市との調和が、日本でも珍しいほどの美しさで展開されている。





a0099788_831397.jpg





[PR]
by zuss2 | 2014-10-25 07:10 | ちょろ吉
<< 10/30 初冠雪の蔵王 10/18 霜ふる熊野岳 >>